センターレポートに記載されていた「この子はお口が出るから・・・要注意」。
私はただ怖いだけなのではと思いました。
あのジーンでさえ、引き出し時唸り噛もうとしていましたから。
もしそうであったとしても、それは連れて帰ってから考えればいい。
時間はかかるだろう。でも、心を通わせればきっと克服できるから。。。
5月26日、センターお掃除ボラに行った日。はじめてジェシカに会いました。
フードを食べていないとの事。それが一番心配でした。
じっと私を見ていました。怯えるでもなく、怒るでもなく、喜ぶでもなく。
撫でたかった。触りたかった。キスをしたかった。
でも収容犬にむやみに触る事は出来ません。
気持ちを押し殺していたら、涙が溢れてきて。
「待ってて。必ず迎えに来るから。ちゃんと食べないとダメだから」
本当は言葉になっていなかったかもしれない。
約束の6月1日。ジェシカはまたしてもフードを食べていなくて。
「ジェシカ、お家に帰ろう」そう言うと、さーっと奥へと引っ込んだ。
疑ってる。
もうこれ以上の恐怖を味あわせたくなかったので、時間をかけました。
持参したおやつを少しずつ食べてもらって、ほっぺを触って・・・
首輪をしてハーネスを装着し終わると、まるで別犬のように明るい表情を見せてくれました。
ちばわんの保護犬となれた瞬間。
無性に草を食べていたよね。そして、何度も飛びついて喜びを表してくれたよね。
さぁ、お家へ帰ろう。二度とここには来ないんだよ、ジェシカ。
もう一生分の苦労をしてしまったから、あとはずっと笑って生きていってほしい。
我慢もしなくていい。狭い所に入らなくていい。寂しい想いもしなくていい。
ジェシカの気持ちを分かってくれる家族を見つけようと約束しました。
この小さな体で訴えるものを分かってくれる家族。
神様はちゃんと見ていて下さいました。
ジェシカママからお見合い後もこれまで沢山のお便りをいただきました。
それは、暖かいメッセージであったり、笑わせてくれる言葉だったり。
ジェシカにぴったりのママ。
いつでもへそ天娘のジェシカ。本当の幸せの為、明日仮ママはちゃんとあなたを本当のお家へと
お届けしますからね。
さっさ、嫁入り支度をしましょうか♪